いつから子供にサッカースパイクを履かせたら良いのでしょう。もし早く履かせてあげたいと思っても、適切な時期を慎重に検討する必要があります。なぜなら、子供がケガをしてしまうリスクがあるからです。
親御さんとしては適切な時期を把握して、リスクを回避することが大切です。本記事ではサッカースパイクをいつから履かせたら良いか、判断ポイントを3つお伝えします。また、起こりやすいケガも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
いつから子供にサッカースパイクを履かせたら良い?判断ポイント3つをご紹介
いつから子供にサッカースパイクを履かせるか判断するには、おもに以下3つのポイントを押さえてください。
- 子供の体の柔軟性
- 体幹(バランス)
- 土踏まず(足裏のアーチ)の形成
ここからそれぞれ解説します。
体の柔軟性を確認
子供の体の柔軟性は判断するポイントとして重要です。なぜなら、サッカースパイクは硬い素材が多く、無理な動きでケガの原因になりやすいからです。
特に股関節の柔軟性は重要で、柔らかければ足の可動域も広がりスムーズに動けるでしょう。日頃から柔軟体操などで体を動かす習慣をつけると、体の柔軟性を高める近道になります。
体幹の状態を確認
子供の体幹がどのくらい鍛えられているかも判断するポイントのひとつです。体幹が弱いと体が不安定になり、ケガのリスクが高まります。
体幹はトレーニングによって鍛えられるものです。適切なトレーニングで体幹を強化すると、体の安定性を高められます。体幹を十分に鍛えてサッカースパイクを履く準備を整えましょう。
土踏まず(足裏のアーチ)を確認
子供の足は成長過程にあり、土踏まずの形成が進行中です。したがって、土踏まずがしっかり形成されているかを確認しましょう。
土踏まずが十分に発達していない状態でサッカースパイクを履かせると、足への負担は大きくなります。そういった子供には、インソールを使用するなどの対策が必要です。
ちなみに、一般的には小学校4〜5年生のあたりから履き始めることが多いです。また「足のサイズが18cm以上になれば履いていい」という話もありますので、目安として覚えておくと良いでしょう。
そのほかの判断基準としては、サッカーの技術(ボールコントロールや踏み出し方)などもあります。あまり技術がないうちからサッカースパイクを履かせても、ケガのリスクを高めてしまうケースはあるでしょう。
このように、履かせ始める時期は子供の成長やサッカーの経験によっても異なります。
したがって、サッカースパイクを履かせる前には、適切なタイミングを慎重に判断することが大切です。
履いているときに起こりやすいケガ
ここでは、サッカースパイクを履いているときに起こりやすいケガを解説します。
・内反捻挫(ないはんねんざ)と外反捻挫(がいはんねんざ)
・h3第5中足骨疲労骨折(Jones骨折)
・シーバー病(踵骨骨端症=しょうこつこったんしょう)
内反捻挫(ないはんねんざ)と外反捻挫(がいはんねんざ)
内反捻挫は足首を内側に、外反捻挫は外側にひねった際に起こります。サッカーではジャンプの着地やカットなどの動きで足首に大きな力がかかります。
足を不自然な方向にひねることで関節の靱帯や腱、軟骨などが傷つく可能性があるのです。
サッカースパイクは足首をある程度サポートしますが、こうした動作でひねると捻挫のリスクが高まります。症状は内出血、腫れ、痛みなどです。
第5中足骨疲労骨折(Jones骨折)
第5中足骨は足の小指側に位置する骨です。サッカースパイクの性能向上でストップ動作がしやすくなりましたが、足の外側にある第5中足骨への負担が増え、Jones骨折が増加する原因ともいわれています。
この症状は、骨折に至るまで痛みを感じないことが多いです。しかし、放置すると重症化する恐れがあるため、痛みを感じたら早めに専門家に診てもらうことをおすすめします。
シーバー病(踵骨骨端症=しょうこつこったんしょう)
シーバー病は成長期の子供の踵(かかと)に見られます。成長軟骨が炎症を起こしたり、踵の端骨が剥がれたりして痛みや腫れを引き起こすものです。
成長期の子供の骨は強度が弱いため、過度な負荷がかかるとシーバー病を発症しやすくなります。特にサッカーのジャンプ動作では踵に大きな衝撃が加わります。そのうえ、サッカースパイクの圧迫が加わると、症状が悪化してしまうこともあるでしょう。
そのため、履いているときに無理のない運動を心がける必要があります。
このほかのリスクとして、オスグット・シャトレ病や外反母趾などもあります。
まとめ
本記事では、子供にいつからサッカースパイクを履かせるか、判断ポイントを3つ解説しました。
適切な時期を見極めて、ケガをしてしまうリスクを回避することが大切です。
サッカースパイクを履くことで子供のモチベーションアップにも繋がりますので、これらを参考にして、安全に楽しくサッカーをさせましょう!